もぜロックフェスを終えて
2019年8月9日、有志の方々により開催して頂いた「Moze'Rock Fes(もぜロックフェス)」が無事終了しました。このイベントはmozell曲をメインに流すというものですが、合計117人もの方々にご来場頂いたということで、驚きと共に、とても感謝しています。
実は私、今年3月末をもって、長年勤めた会社を退職しました。
今まで私は普通のサラリーマンをする傍ら、音楽活動を行っていました。しかし、4年ほど前から仕事面や環境の変化により音楽活動を行う為の時間や体力が無くなり、私曲だけで構成される作品(もぜ楽シリーズ)を作ることができないまま時間が流れて行きました。その間、多数の作曲家の方々のご協力の元、コンピレーション作品(もぜコンなど)は作ることができていましたので、皆様から見た私は普段と変わらない状態だったのではないかと思いますが、現実は異なり、全くオリジナル曲を作る時間も体力も無く、このまま私は何もできずに消えて行ってしまうんだろうなと思っていました。
私にとって生きるということは、学生時代も社会人になっても変わらず、本当に辛いものだったと思います。楽しいことより辛いことの方が圧倒的に多い現実は、どうやっても変えることができず、ずっと惰性で生きていたように思います。
そんな中、唯一の癒やしは、子供の頃から好きだったゲーム音楽でした。ゲーム音楽を聴くことで気分は昂り、時にはゲームの世界に引き込まれ、生きるための活力を貰っていました。一言で言うと、私にとってゲーム音楽は「感動」そのものでした。そして、そのうち、自分がゲーム音楽に感動させられた(助けられた)ように、自分もゲーム音楽を作って誰かを感動させたいという夢を持つようになり、現在に至ります。
有り難いことに、いくつかのゲームで私曲を使って頂いたことで、私曲を知って頂く機会が増え、「mozellの曲、良かったよ」というお声も頂けるようになりました。その度に、私と同じく、ゲーム音楽を癒やしにしている方々に感動を与えられたのかな、少しでも夢が叶ったのかな、と思うと、感動で胸が痛む想いでした。
しかし、その一方で音楽活動ができなくなってきている現状があり、選択を迫られました。会社を辞めて音楽を続けるか、サラリーマンのまま音楽を辞めるか、です。極端かも知れませんが、サラリーマンを続けながら音楽を続けることは、私にはもう不可能でした。結果、かなり悩みはしましたが、夢、を選択しました。
今年の4月以降、私曲オリジナル作品「もぜ楽5」の作成など活発的になっていたのは、実はこういった背景があります。
私は今年で37歳になります。全然若くありませんが、自分がゲーム音楽に感動を与えてもらったように、自分の曲で誰かに感動を与えるということを夢に、頑張って行こうと思います。
もぜロックフェスは自分の夢の一つが叶った瞬間でした。参加してくださった皆さん、本当にありがとうございました!これからもmozellをどうぞよろしくお願いします!
2019年8月13日 mozell
左からmozell、naccleさん、くふさん、うさえさん